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干して終わりはもう卒業!正しい布団の干し方&お手入れの方法

2021.3.2

干して終わりはもう卒業!正しい布団の干し方&お手入れの方法

ミソシル編集部

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私たちは、じつに人生の約1/3という長い時間を布団の中で過ごしています。布団が衛生的な状態でなければ、良質な睡眠を取ることは難しいでしょう。本記事では、寝具を清潔に保ちたい方に向けて、正しい布団の干し方とお手入れや掃除の方法について解説していきます。

布団を干すと良いことばかり!正しく干して得られるメリット

そもそも布団を干す目的は、次のようなメリットを得るためです。

布団がふっくらする 

湿気を除去することができる

・皮脂や汗などの臭いがなくなる 

ダニの繁殖を防ぐ 

・殺菌効果によってカビを抑制することができる

寝具の機能を低下させない

不衛生な布団は不眠の原因になってしまうだけでなく、健康上の問題をも引き起こしかねません。だからこそ、布団は正しく干す必要があるのです。

 

正しく干せば、布団は汚れない!

干しているのに布団が汚れてしまう場合は、布団の干し方を間違えている可能性があります。正く布団を干すために実践したい手順や注意点について、詳しく見ていきましょう。

気をつけるべき8つのポイント

①時間と天候

午前10時~午後3時頃までに干し、前日が雨の日だった場合は湿度に注意が必要です。夜まで干すと布団が再び湿気を吸い、干した意味が失くなってしまいます。

②日焼け防止にカバーやシーツはかけたままにする

直射日光が当たると布団は日焼け(変色)し、傷んでしまうからです。

③両面乾かす

干している途中で、布団を裏返す等して、必ず布団の両面を干すようにしましょう。

④ダニの駆除にはゴミ袋を利用する

ダニは50度以上の熱でないと死滅しないため、天日干しだけでは効果がありません

そこで、黒いゴミ袋を被せると内部が50度以上の高温になり、ダニを駆除することが可能です。ゴミ袋は、直射日光による布団の劣化を防いでくれる役割も果たしてくれます。

⑤布団を強く叩きすぎない

バンバン強く叩いても、布団叩きだけではダニを死滅させることはできません。それ以前に、叩きすぎてしまうと、布団そのものが傷んでダメになる恐れがあります。

⑥干した後すぐに収納しない

天日干し直後は、日光によって温められ熱が布団にこもっている状態です。そのまま畳んで収納してしまうと、熱が冷めて湿気が発生し、カビの原因となってしまいます。布団を干した後は広げた状態のまましばらく置いて、熱が冷めてから収納するとよいでしょう。

⑦干す時間と回数は、布団の材質や季節によって異なる

それぞれ以下に挙げた時間、回数を目安にしてください。

 

綿布団

時間:夏場2時間程度・冬場4時間程度

回数:1~2週間に1回程度 

ポリエステル(合繊)布団

時間:夏場1.5時間程度・冬場3時間程度

回数:1~2週間に1回程度

羊毛布団

時間:夏場1時間程度・冬場2時間程度

回数:月2回くらい

羽毛布団

時間:夏場0.5時間程度・冬場1時間程度

回数:月2回くらい

 

⑧羽毛布団や羊毛布団は天日干ししない

綿布団と違い、羽毛布団や羊毛布団は素材がデリケートなため天日干しは避け、陰干し(部屋干し)をします。羽毛布団や羊毛布団を天日干ししてしまうと、布団の中身が外に吹き出してくる恐れがあ                 るからです。

それでは、汚れが付着した布団のケアやそうなる前の掃除方法にはどういったものがあるのでしょうか。

 

すでに汚れてしまった布団のケア&掃除方法!

布団の汚れを落とすには部分洗いが基本となります。部分洗いは寝室で作業できるので、布団を移動させる手間がかかりません。

布団汚れを部分洗いする手順

その1:濡らしたタオルに酵素系漂白剤または消毒用エタノールを染み込ませる

ぬるま湯で濡らして固く絞ったタオルに薬剤を塗布し、軽くもみ込んでおきます。

その2:叩きながら拭いていく

タオルで布団を叩くようにして薬剤をなじませていきましょう。

その際、汚れの周辺から中心に向かって叩いていくのがポイントです。

その3:再び濡らしたタオルで拭き取る

しばらく置いたあと、今度は絞ったタオルで、布団に残った薬剤を拭き取っていきます。繊維を傷めないようトントンと叩きながら拭き取ってください。

その4:乾いたタオルで水分を飛ばす

最後に、乾いたタオルに水分を吸収させて完全に拭き取ったら出来上がりです。

作業をするときは、換気をし、ゴム手袋を付けてから行ないましょう。酵素系漂白剤やエタノールを使うと、布団の汚れと同時に嫌な悪臭を消す効果も期待できます。

 

塩素系漂白剤は絶対に使用NG!

布団の汚れを落とす際、絶対に塩素系漂白剤を使用しないでください塩素系漂白剤は漂白力が強いので、白い無地の布団以外に使うと色落ち&生地を傷めてしまいます。

また、塩素系漂白剤はきちんと拭き取ったつもりでも独特の臭いが残ってしまい、快眠を妨げる要因となりがちです。さらに、皮膚に接触すれば皮膚炎を起こす危険性も高く、人体への深刻な悪影響が懸念されます。

それでもダメならプロにまかせる

部分洗いをしても汚れが落ちなかったり、すでに全体的に汚れが広がっていたりする場合は、クリーニング店へご相談ください。

 

家庭でできる布団の汚れ防止対策!

こまめに干す

湿気を吸い込んだ布団は、干して乾かすと汚れにくくなります。ただし、「ただ干して終わり」にするのではなく「正しく干す」ことを意識しましょう。

掃除機をかける

取り込んだ布団に掃除機をかけると、よりダニやホコリを取り除くことが可能です。その場合、100均の「掃除機用ふとんダニ吸いノズル」や「吸いブラシ」を使えば、作業効率がアップします。

布団カバーを防水タイプに変える

防水タイプの布団カバーは布団まで水分を通さないので、おねしょや血液、汗ジミが布団に移る恐れもなく安心です。

天日干しできない寝具への対応

天日干しできない布団は、陰干しをし、除湿シートを敷いておくことで、カビやダニの発生源を作らないよう心がけましょう。

布団カバーやシーツも週1回は洗濯をして、シーズンに1回は布団ごと丸洗い

布団カバーやシーツを定期的に洗うだけでも布団汚れを予防する効果があります。布団本体もシーズンに1回は、クリーニングに出すようにしてください。

普段から部屋の風通しをよくしておく

日常的に窓を開放し、部屋の湿気を外に逃しておくと、布団にカビが発生する恐れはありません。

 

この話のここがミソ!

・布団は正しく干さなければ、汗やカビで汚れる

・布団のケアと掃除は、定期的に行なう

・落とせる汚れは、家庭で落とす

湿度対策を徹底し、ダニやカビを発生させない

本記事を参考に、布団を正しく干し、良質な睡眠をとって、健やかな毎日をお過ごしください。

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