2021.3.19
白くくもって見えにくいっ!鏡の水垢汚れをすっきり落とす方法
鏡がいつの間にかどんよりとくもってしまって見えにくい…ということ、ありませんか?白い汚れの正体は、水垢。特に浴室や洗面所などの鏡は、掃除しているつもりでも気がつくと白くうっすらとした汚れが浮かび上がっていることが!水垢がつく理由、簡単に落とす方法、そして効果的な予防法をご紹介します!
目次
水垢の主な原因は水道水。鏡に飛び散った水滴をそのままにしておくと水分が蒸発し、水道水に含まれているカルシウムやケイ素、マグネシウムなどのミネラル成分が残って、鏡の成分とくっついて白く結晶化します。これが、水垢の正体です。浴室や洗面所の鏡に限らず、キッチンなどの蛇口につく白い汚れも、同じ水垢。
うっすらとついた水垢に再び水がかかる、乾燥する、を繰り返すと、うろこ状に水垢が何層にも重なった「うろこ汚れ」になって落としにくくなってしまいます。
浴室の鏡をキレイにしておきたいからと、入浴後にお湯や水をザッとかけてくもりを取っているという人もいるようですが、実はそのままだと水垢はますますひどくなる一方なのです。
水垢の原因である「水道水のミネラル成分」はアルカリ性。浴槽を洗うついでに、鏡も洗剤で洗っているんだけど落ちないというのは、この汚れの性質にあります。
中性が多いお風呂洗い用洗剤ではアルカリ性の水垢は落とせないからです。そこで効果的に落とす方法は2つ。
1つ目は軽い汚れを、酸性のもので中和して溶かし方法。もう一つは、頑固な汚れに対して、物理的に研磨作用で汚れを落とす方法です。
うっすらと白くくもった程度の水垢に効果的。家庭によくある酢やクエン酸など「酸性」のもので、アルカリ性である水垢を中和させ、やわらかく溶かして落としてしまいましょう。
<用意するもの>
・酢(穀物酢など) 100ml
・水 100ml
・スプレーボトル
・キッチンペーパー
・ラップ
・乾いたタオルや雑巾
1.酢と水をスプレーボトルに入れてよく混ぜ、鏡にまんべんなくスプレー。特に気になる部分にはたっぷりと!
2.上からキッチンペーパーを貼りつけ、さらにラップで覆います。酢水が流れ落ちるのを防ぐと同時に、乾燥しにくい状態にして水垢に浸透しやすくするため「パック」するイメージ。
3.軽い汚れなら30分ほど、ひどい場合は半日から一晩ほど放置します。
4.時間がきたら、ラップとキッチンペーパーを外し、鏡をクルクルと小さな円を描くようにこすってから、水で洗い流します。
5.仕上げに乾いたタオルか雑巾で、から拭きして水分を取り除きます。
酢のツンとしたにおいが気になる人は、同じく酸性のクエン酸を使ってもOK。上記の方法で、 酢100mlの代わりに、クエン酸小さじ1/2を使います。スプレーボトルに水100mlと一緒に入れてよく溶かしたら、あとの手順は酢と同じです。
うろこ状に結晶化してしまった水垢は、酸性のもので溶かしきれない場合があります。そんなときは、物理的に研磨してこすり落とすのが効果的。鏡を傷つけにくい穏やかな研磨効果のある重曹や歯磨き粉などがおすすめです。
※重曹は水に溶かすと水垢と同じアルカリ性になりますが、ここでは重曹の「研磨作用」を利用します。
<用意するもの>
・重曹(掃除用)
・水
・ラップ
・ティッシュかキッチンペーパー
1.重曹を小さめの器に入れ、水を少しずつ加えてペースト状にします。目安は歯磨き粉より少しかため。
2.重曹ペーストを小さく丸めたラップにつけて、鏡の水垢部分を小さく円を描くようにクルクルとこすります。
※スポンジだと重曹ペーストの細かい粒子が中に入ってしまいますが、ラップなら入らないので研磨効果を最大限に利用できます。
3.こすり終わったら、重曹ペーストをティッシュかキッチンペーパーで拭き取ります。白い跡が残らないよう、しっかりと。
重曹がない場合は、研磨剤が入っている歯磨き粉を使っても。
スポンジのハード面に歯磨き粉を適量つけてこすります。この場合のこすり方も大きくグルグルではなく、小さな円を描くように細かく細かくクルクルするのがポイント!
あとはティッシュかキッチンペーパーで拭き取るだけです。
水垢が何層も重なって頑固なうろこ状になっている場合は、「溶かす」方法も「こすり落とす」方法も1回では落ちないことがあります。そんなときは、2つの方法をあわせて使うと効果的!
酢水など酸性のもので鏡についた水垢をパックし、しばらくおいて水垢が緩んできたところで、重曹ペーストをつけたラップでこすり落としましょう。市販のメラミンスポンジや鏡用研磨パッドなどを利用しても効果的です。
ただし、穏やかな効果の重曹も含め、研磨効果のあるものは鏡を傷つける可能性があるので、使う場合は注意が必要です。
最初からゴシゴシ力任せにこするのではなく、軽くこすってみて様子を見ながら力加減を調整してください。
放置すればするほど、頑固に落としにくくなっていく鏡の水垢。せっかくキレイに落としたあとは、ピカピカの状態を維持したいですよね。毎日のちょっとしたケアで水垢がつくのを防ぎましょう!
鏡に水滴がついたままにしておかないことが大切!入浴後や浴室掃除のあとは、乾いたタオルやスクイージーなどでから拭きし、水分を残さないようにしましょう。
使い終わったバスタオルやフェイスタオルの乾いている部分で鏡を拭けばラクですよ。
また、浴室の窓を開けたり換気扇を回すなどして、換気も忘れずに。浴室内にこもった蒸気が水滴となって鏡につくことを防げます。
鏡に水滴がつくのを防ぐ市販のくもり止めや撥水加工できるアイテムを利用して、鏡自体をコーティングするのも、水垢防止に効果的です。
水滴をはじいてくれるので、入浴後に鏡についた水分を拭き取る手間も少なくなります。
・鏡についた水滴をそのままにしておくと、水垢になる
・水垢は、酸性のもので「溶かして落とす」か、研磨力のあるもので「こすり落とす」
・水分を拭き取れば、水垢発生を防げる
せっかく鏡があっても、白くくもっていて見えなければ意味はありませんよね。今回ご紹介した水垢の落とし方と防ぎ方で、鏡をピカピカにして気持ちよくお使いください。